DeNAは、横浜で夏休みの風物詩となっていた「3連発花火」を3年ぶりに東京ドームで復活させた。

ルーキー牧秀悟内野手(23)が3発目となる左翼中段への15号で締めた。7回2死、2安打に封じられていたヤクルト奥川から5番宮崎が左中間へ先制10号。ネフタリ・ソト内野手(32)が左翼ポール際へ18号で続き、トリをつとめた牧は「チームが点がほしい時に宮崎さんからソトがしっかり打ってくれて、自分は気持ちが楽に打席に立てました。気持ち良かったです」と笑みを浮かべた。

17年8月は筒香からロペス、宮崎弾でサヨナラ勝ち、18年8月は筒香→宮崎→ソトが3連発を、いずれも横浜でマークした。筒香先輩と交代した“新人花火師”の牧は「自分は知らなかったので、3人連続で打てたのはまず良かった」。球団12度目(うち8月は6度目)となる3連発以上に新人が絡むのは初めて。球界初の新人サイクル安打から2日後の快挙に「新人の時しかできない記録があれば塗り替えたい」と声をはずませた。

三浦大輔監督(47)も花火大会を満喫した。「しっかりと捉えた宮崎の本塁打。ソトもうまく打ちましたし、流れに乗った牧も3連発。ベンチの中もすごく盛り上がった」。締めた牧には「ルーキーということを忘れる。言われれば『ルーキーだな』と感じるぐらい。歴史を塗り替えてきてますから。すごい選手です」と目を細めた。球団史上初の12試合連続ドーム球場での10戦目。コロナ禍のストレスを吹き飛ばす3連続花火で、5勝4敗1分けと1つ勝ち越した。【斎藤直樹】

▼DeNAは7回に宮崎、ソト、牧が3者連続本塁打。DeNAの3者以上の連続本塁打は、18年8月17日広島戦(筒香-宮崎-ソト)以来12度目。この日は3人目にルーキーの牧が打って達成。2者連続弾のあとに新人も1発で続いたのは、50年6月4日阪急戦の毎日(呉昌征-別当-戸倉)87年7月1日近鉄戦の阪急(石嶺-簑田-本西)に次ぎ34年ぶり3度目で、セ・リーグでは初のケースだった。

 

▽DeNA宮崎 京山が頑張っていたので、とにかく出塁することを意識して打席に向かいました。一番良い結果になりよかった。

▽DeNAソト すごく良い感触で捉えることができた。ストライクゾーンに来たボールは積極的にいこうと決めていました。京山が良い投球をしていたので、援護できてうれしい。

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