オリックスが、宮城で再奪首だ。7日からのロッテとの首位攻防3連戦(ほっともっと神戸)で、宮城大弥投手(20)が先陣を切る。5日のソフトバンク戦に完敗し6月20日から守ってきた首位をロッテに明け渡したが、対パ無敗の11勝左腕で返り咲きを狙う。

「カード1発目なので、そこの1試合を取ることでチームにいい流れを持ってこられると思うので、しっかりいい試合をつくれたらいいなと思います。いろんな球で挑戦できたら」

対ロッテは今季3試合で1勝無敗ながら、無失点に封じた試合はゼロ。両リーグ最速で10勝に到達した8月13日も、6回で2点を失った。「(ロッテ戦は)どんなときでも点が入っているイメージがある。自分の中で挑戦できたらいいのかなと思います」。阪神戦で唯一の黒星を喫しただけで、パ相手に負け知らずだが、多彩な球種で攻め抜く姿勢で宮城はロッテ打線に向き合う。

吉田正を欠く首位攻防戦で負け越すようなことになれば、Bクラス転落の危機も迫る。「チーム自体にいやな雰囲気は流れていると思うんですけど、そこをしっかり受け止めて、塗り替えられるくらいいい投球をできたらいいのかなと思います。みんなでムードを上げていけたら」と、沈滞ムードも吹き飛ばす。

山本とカードを分ける“首位固めローテ”で、宮城は5月18日ロッテ戦以来の「火曜日の男」に変身した。ロッテに渡した首位の座も、電光石火で取り戻す。【堀まどか】