東都大学野球の秋季リーグが、13日に開幕する。

春秋連覇を狙う国学院大は、今秋ドラフト候補の福永奨捕手(4年=横浜)が強力打線の4番に座る。今夏は早朝の自主トレを続け、捕手としての基礎技術を再確認。打撃面では、オープン戦で4割を超える打率をマークしており「練習量には自信を持っている。状態は、めちゃくちゃいいです」と明るい表情だ。取り組みを見てきた鳥山泰孝監督(46)は「7、8月で一回り大きくなった。心も技術も成長したことで、相乗効果もある」と期待を寄せている。

主将を務める福永は、リーグ戦の目標について「チームとしてはまずリーグ優勝。個人としては一戦必勝で、泥臭く戦いたい」と話した。来週にもプロ志望届を提出する予定。「春季リーグよりも、プロにいく確率を上げるために打率も、打点も残したい。捕手としては、投手の良さを引き出したい」と意気込んでいる。

今春リーグ戦の首位打者であり、ドラフト候補の河村啓真外野手(4年=日本文理)の胸には、初出場した大学選手権での敗戦が刻まれている。8強入りを果たしたが、準々決勝で福岡大に延長タイブレークの末に敗れた。全国大会での悔しさは、全国大会でしか返せない。「選手権では、勝ちきることができなかった。まずはリーグ優勝をして、日本一を目指したい」と話す。

秋季リーグ戦は、4年間の集大成となる。「今までのリーグ戦とは違う感じがして、ワクワクしています。まとまりのある国学院大を見せたい」と開幕に向けて調整は順調だ。

同じく主軸で、ドラフト候補の瀬戸成一郎外野手(4年=鳥取城北)は、夏の期間に自身の打撃フォームを見つめなおした。河村や、今春リーグ戦MVPの山本ダンテ武蔵外野手(4年=大阪桐蔭)に、アドバイスをもらったという。ケガのため万全なコンディションではないが「自分のスイングをして、打率を残したい。リーグ優勝に向けて、一戦必勝です」と力強く話した。