阪神の守護神ロベルト・スアレス投手(30)が盤石の投球で節目の30セーブに達した。3点リードの9回に登板。丁寧な投球が光り、先頭林を外角チェンジアップで打ち損じを誘う。投ゴロで片づけ、代打長野も156キロで遊飛に抑えた。

2死一塁で小園を157キロ高め速球で空振り三振。西勇のメモリアル白星を呼び込み、自身も「大台」到達だ。「満足してるよ。チームが勝ててよかった。ここまでセーブチャンスで積み重ねた結果だね」。阪神のシーズン30セーブ到達は藤川球児、呉昇桓、ドリスに次いで4人目。歴戦のリリーフエースに名を連ねた。

タテジマ在籍2年間で通算55セーブに積み上げ、“たむじい”の愛称で親しまれた田村勤を抜いて球団単独6位に浮上した。昨季、セーブ王に輝いた剛腕は今年もリーグトップを快走中。2年連続の戴冠も現実味を帯びる。スアレスは言う。「まだ(試合は)いっぱいある。しっかりみんなで戦う」。悲願の優勝に向けて、着実にゲームを締めていく。