ロッテが小島和哉投手(25)の自身初の完投勝利で首位をキープし、引き分けをはさんで3連勝。貯金を今季最多の11に増やし、楽天戦の勝ち越しも決めた。

チームとしても今季、9回を投げきった投手は小島が初めて。昨年10月4日の西武戦(ZOZOマリン)で美馬が9回完投勝利を挙げて以来となった。

先発陣が安定してきた。9月序盤は苦しかった。1日の西武戦(ZOZOマリン)で岩下が2回KO。3日の日本ハム戦(同)は小島が5回途中で降板し、4日の日本ハム戦(同)は鈴木が5回に1死も取れずにKOされた。

ところが5日の日本ハム戦(同)から潮目が変わる。新外国人のロメロが7回1失点で入団後初勝利。7日のオリックス戦(ほっともっと神戸)は美馬が6回1失点、8日のオリックス戦(同)は二木が7回1失点、9日のオリックス戦(同)は石川が6回2失点、さらには10日の楽天戦(ZOZOマリン)は佐々木朗が8回2失点と、一気に上向きになった。

この日の小島で、先発投手が6試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以内)を達成と、優勝へ好材料がそろってきた。井口資仁監督(46)は「ちょっと日にちを空けたりしながら、コーチが少し調整方法を変えてくれてると思うんで、そのへんじゃないですかね」とコメント。途中入団の加藤匠馬捕手(29)についても「本当に丁寧に丁寧に、しっかりとリードしてくれている。大量失点を取られないようなリードをしてるなというのはベンチから見ながら感じます」と頑張りをたたえていた。【金子真仁】