中日小笠原慎之介投手(23)がチームを4連勝に導いた。初回の1点を守り抜く、7回4安打無失点の好投で7勝目をつかんだ。

最大のピンチは7回。1死一塁で代打内川を見逃し三振に打ち取った直後だ。塩見の1ボール2ストライクに追い込んだが、4球目に一走西浦が盗塁を仕掛けてきた。木下拓哉捕手(29)の悪送球で2死三塁になったが、動じなかった。5球目130キロのチェンジアップで塩見を空振りの三振に打ち取ると、ガッツポーズに雄たけびを重ね合わせた。「あのプレーで何とか勝てた。欲しかったー。勝ちが(やっとついた)」。約2カ月ぶりの白星に表情は自然と緩んだ。

9試合投げた本拠地バンテリンドームでの今季防御率も1・85と抜群の安定感を誇る。この日で投球回は116イニングに伸び、初のシーズン規定投球回到達に向け、歩を進めている。「気を抜かず最後まで長いイニングを投げていきたい」。背番号「11」がエースへの階段をまた1段上った。【伊東大介】

▽中日京田(先制点に絡む初回の三塁打で12試合連続安打) 投手が頑張ってくれているので何とかいい形で毎日、1打席1打席やっていきたい。

▽中日大島(先制適時打を含む3安打で今季8度目の猛打賞) (先制打は)いいところに飛んでくれた。打線もいい状態。これまで投手に迷惑をかけてきたので、いっぱい点を取れるようにしたい。

▽中日R・マルティネス(9回1死一、二塁も後続を打ち取り18セーブ目) 何とかピンチを乗り越えてチームに貢献できて良かった。