巨人の公式マスコットガール「VENUS(ヴィーナス)」は、連日ダンスやイベントで試合前やイニング間の東京ドームを盛り上げている。今季は総勢22人。選手とともにリーグ3連覇を目指すメンバーに、パフォーマンスに懸ける思いなどを聞いた。

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巨人のマスコットガール「VENUS」の日野希美さんは、長年憧れた世界を今、楽しんでいる。小学生時代、巨人ファンの家族に連れられて、東京ドームを訪れた。笑顔で踊る「VENUS」のかわいらしい衣装に目を奪われた。「私もあの衣装を着たい」。母に言い続けたら、手作りで作ってくれた。衣装を着て、なりきって東京ドームに通った。

強い憧れから、09年から開設された現役メンバーにダンスを教わることが出来る「ヴィーナス ダンススクール」の1期生になった。スクール生として8年間を過ごし、青春を費やした。「小さい頃はあんまり何事にも興味を持つようなタイプの子ではなくて、特に何も考えてなかった。VENUSになりたいという夢を見て、性格的にも明るくなった」と振り返る。

スクール生として、憧れ続けて計8年。夢の舞台に立つようになって、新たな目標ができた。「もっとファンの方に、ジャイアンツを好きになってもらいたいし、VENUSのことも知ってもらいたい。自分の将来に関しても、もっともっと、人と人をつなぐような仕事がしたいなという風に思うようになりました」と希望にあふれた未来を見据えた。【小早川宗一郎】