1軍昇格を目指す阪神藤浪晋太郎投手(27)がウエスタン・リーグ広島戦(由宇)に先発し5回1/3を2失点(自責1)で降板した。

初回にいきなりピンチを迎えた。1回1死から矢野雅哉内野手(22)が内角低めのスライダーを右前にはじき返し出塁。その後自らのけん制悪送球で1死三塁とし、宇草孔基外野手(24)に中前打を浴び1点先制を許した。2回以降も毎回走者を背負ったが粘りを見せた。0-1の5回には1死一、二塁のピンチを背負ったが矢野に直球で、宇草にはスプリットで連続三振を奪いピンチを脱した。6回に1死から安打と2四球で1死満塁としたところでマウンドを降りた。2番手の尾仲祐哉投手(26)が2死満塁から代打堂林翔太内野手(30)に三遊間へ内野安打を放たれ、藤浪に2失点目が記録された。

平田2軍監督は「苦しいながらも粘ってたんでね、あそこでなんとか粘れるように。もうひと息やな」と途中降板となった6回を振り返った。

10日に出場選手登録を抹消され、2軍で汗を流してきた。前回登板の16日ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(甲子園)では6回11奪三振無失点と好投した。この日も調子は良くなく、6回途中まで112球を要したが、なんとか試合は壊さなかった。