日本ハムはソフトバンク22回戦(ペイペイドーム)で、2-4と惜敗。ソフトバンク戦の3季連続負け越しが決まった。前回対戦で大量点を奪って攻略した相手先発の石川柊太投手(29)に、この日は苦戦。4番近藤健介外野手(28)が、16試合ぶりの1試合3安打猛打賞と気を吐いたものの、相手投手陣に今季最多16三振を喫し、序盤に失った4点を最後まで取り返せなかった。

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歴史的な打線の再現は、ならなかった。本拠地の札幌ドームで、先発のソフトバンク石川を1回もたずにKOし、パ・リーグ記録に並ぶ初回11点を奪ってから、ちょうど2週間。場所を敵地の福岡に変え、リベンジを許してしまった。

昨季最多勝右腕を打ち崩すため、日本ハム栗山英樹監督(60)はあえて、前回対戦とまったく同じオーダーを組んで試合に臨んだ。試合前、こう意図を説明している。

栗山監督 石川君がいい人だっていうのは分かっている。すごくいいやつなので、打順が同じだと少しは気になるかなって。プレッシャーをかけるために、今日はあえて、あの打順に戻している。

「(打順に)迷うくらいなら」と打った手ではあったが、2回には、近藤の二塁打を起点に、2死二塁から佐藤龍世内野手(24)が左前へ適時二塁打。指揮官は「あれだけの投手は、簡単にはいかない。なんとか食らい付いてはいた」。6回2死二塁でマウンドから引きずり降ろし救援陣を引っ張り出したものの、あと一押しが足りなかった。2-4の7回1死一、三塁の同点機では、代走の中島卓也内野手(30)が二盗を試みるも、紙一重で失敗。「リスクを背負わなきゃ、勝負には勝てない。攻めまくらないと」と、9月1日以来の3連勝を狙って、攻めた結果だった。

まだまだ、崖っぷちの戦いは、続く。ソフトバンク相手には、6試合ぶりの黒星。対戦成績は6勝11敗5分けとなり、3季連続のカード負け越しが決まった。【中島宙恵】