1安打でも負けない。ヤクルトは投手陣の0封リレーで引き分けに持ち込んだ。先発高橋は150キロを超える直球と、変化球の緩急で中日打線を料理。7回3安打無失点8奪三振とまとめた。次世代左腕エースの好投に、高津監督は「丁寧にいくところと、力入れて強くいくところと、強弱の利いたピッチングができた」とうなずいた。

8回は清水が無失点投球。打線は8回1死一塁で塩見が左前打を放ち、ようやくチーム初安打。チャンスで球場も盛り上がりを見せたが、あと1本が出ず無得点。ため息がグラウンドを包んだ。それでも9回マクガフが無失点。試合を引き締めた。勝ちたかった試合ではあったが、攻撃陣の不発を投手陣がカバーし、17日巨人戦からの10連戦も、1試合を残してここまで9戦不敗。14日からの直近11戦負けなしとした。

先発投手が崩れなければ、負けない確率も上がる。今季は16分け。2位阪神とはゲーム差がないが、勝率で上回って首位をキープする。負けないことが6年ぶりの優勝への近道だ。指揮官は「(先発が)長いイニング投げられますし、少ない失点でゲームを作れるというところは、先発がこの10連戦頑張ってる証拠」とたたえた。【湯本勝大】

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