日本ハムは、ソフトバンク戦に1-4で敗れて2連敗。4カードぶりの勝ち越しを逃した。

1-1の7回、3番手の井口和朋投手(27)が、下位打線に1イニング2被弾で勝ち越しを許した。打線は2試合連続で今季最多の16三振を喫し、今カード3試合連続2桁三振となった。

  ◇  ◇  ◇

打たれた井口は、ぼうぜんとホームランテラスへ吸い込まれる打球を見送った。1-1で迎えた7回だ。先頭のソフトバンク・リチャードに低めの変化球を捉えられ勝ち越しを許すと、1死後、今度は9番今宮に左翼席中段へ追加点の1発を運ばれた。3日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の2敗目。ここまで防御率1点台と地道にブルペンを支えてきただけに、栗山監督は「信頼して出している投手。そういう時もあるので」と、かばった。

先発加藤は5回まで散発2安打と試合を作ったものの、1点リードの6回1死三塁からデスパイネに左前適時打を浴びて追い付かれ、2死となったところで降板。勝ち星に見放されている左腕は「もうひと踏ん張り、しなければいけませんでした」と、失点の場面を悔やんだ。

この3連戦は競り合いに持ち込みながらも、2連敗で4カードぶりの勝ち越しを逃した。奮闘する投手陣に対して、目につくのが攻撃陣の三振数だ。2戦連続で今季チームワーストの16三振を喫し、3試合連続の2桁三振と、ふがいない。今季997三振となり、05年の球団記録(年間1151三振)どころか、14年に西武が更新したプロ野球記録(同1234三振)に迫る勢いだ。栗山監督は「三振が全部いけないわけではない。中身が問題。長打を打てる人たちが当てに行っちゃったら、特長が出ないので」としながらも「こういう形で点が取れなかったことは事実。みんなで工夫して点を取れるように、しっかりやっていかないと」と、口元を引き締めた。【中島宙恵】