東京ガスが、途中出場の北本一樹内野手(23)の公式戦初本塁打となる3ランなどで鷺宮製作所を下し、本大会(11月28日開幕、東京ドーム)出場に王手をかけた。

主将の代役が、大仕事をやってのけた。1点リードの2回1死三塁、9番小林勇登主将がセーフティースクイズを敢行。執念のヘッドスライディングで一塁セーフとなり、貴重な追加点をもぎ取ったが左肩を負傷。その代走として途中出場したのが“守備の人”の北本だった。

北本は1点リードの6回2死二、三塁、鷺宮製作所の3番手佐々木の直球を捉え、左翼ポール際に社会人初の本塁打をマーク。途中出場からの貴重な1発に「今日はキャプテンの気迫をそのままもらったという感じです。自分で打ったというより、キャプテンに打たせてもらったホームランです」と振り返った。

さらに8回1死三塁の場面では、右犠飛を放って追加点を挙げ「あれが自分の仕事だと思います」とうなずいた。3年ぶりの本大会まであと1勝。「守備からでも貢献して、チームが勝てればいい」。伏兵北本が攻守でチームの力となる。