ドラフト上位候補で最速151キロ左腕の関学大・黒原拓未投手(4年=智弁和歌山)が28日、兵庫県・西宮市内の同校野球部グラウンドで練習を公開した。アップが終了すると捕手を立たせてブルペン投球を行った。ストレートのほかに変化球も投げ、「今の状態はだんだんと上がっている。10月3日からの関大戦に向けて監督と相談してやっていきたい」。ほっともっとフィールド神戸で10月3、4日に控える関大戦での今秋初登板へ準備を進める。

今春リーグ戦では8試合に登板し、5勝1敗で防御率は0・70と圧倒的な成績で14季ぶりのリーグ制覇へ導いた。自身も最優秀投手、最優秀選手、ベストナインの3冠に輝いた。ただ、今秋リーグでは登板はまだない。

母校の智弁和歌山は今夏日本一に輝いた。黒原も「テレビで応援していました。自分もモチベーションが上がった」と刺激を受けたようす。ドラフトへ向けては11球団から調査書が届いており、運命の日へ「待つだけ。やれることをやって迎えるだけ」と話していた。