関甲新学生野球秋季リーグ戦が開幕し、上武大が開幕試合で勝利し、リーグ3季連続優勝へ向け好スタートを切った。

ドラフト上位候補のブライト健太外野手(4年=葛飾野)は3打数1安打で打点を挙げることはできなかったが、6回2死から真っすぐを振り切り、フェンス直撃の右中間を破る二塁打をマーク。NPB4球団9人のスカウトの前で、持ち前の長打力をアピールし「前半はなかなか積極的にバットを振れなかった。中盤からは、バットを振ってからしっかり合わせることができました」と、修正力も発揮した。

注目されるのは初めての経験だ。無名の都立高校出身で、大学でもレギュラーとして試合に定着したのは4年から。今春の大学野球選手権で2本の本塁打を放ち、一躍注目を浴びるようになった。「最初は意識し過ぎて、試合に集中できず。自分のプレーができなかった」と苦笑いを浮かべた。気持ちの切り替えができたのは今朝。「今の力しか出せないんだ。腹をくくってやろう」と、土壇場で集中。得点にはつながらなかったが、チームを鼓舞する一打に「中心選手として流れを作る。自覚をもって取り組めたと思います」と胸を張った。

谷口英規監督(52)は「プレッシャーになっていますよね。今は落ち着いてやるだけです」と、思いやった。

ドラフトまであと8日。ブライトは「楽しみですね。不安になっても結果は変わりませんから」と、さわやかに笑った。