天理(奈良)の達孝太投手は日本ハムにドラフト1位で指名された。

身長193センチで85キロ。その恵まれた肉体と最速148キロの球筋を見れば、潜在能力の高さは今秋ドラフトで屈指だろう。夏の奈良大会は準決勝で高田商にサヨナラ負け。試合後、前を向いて語った。

「2年半の高校野球が終わった。でも、ここで止まってもダメ。自分のなかで本当の勝負はこれから」

今春のセンバツで名をとどろかせた。チームを4強に導いた一方で、左脇腹を負傷。その後も右肘の違和感があり、別メニュー期間も長かった。万全の状態で夏本番に合わせられなかったが、素材の高さはプロに高く買われていた。

達には夢がある。中学校の卒業文集には「僕は将来メジャーリーガーになり、日本を代表する投手になります。まず、高校卒業後ドラフト1位になり5~7年間日本でプレーをし、23才~25才くらいでアメリカの球団と5年100億円の大型契約をして…」と大志をつづった。明確な人生設計を描き、こう続ける。

「これが僕の人生の予定ですが、本当になれる気しかしないです」

目標があるから、ひたむきになれる。あるとき、投球動作分析「motus」(モータス)で振り下ろす右肘の角度を測った。肘への負荷も算出され、関係者に言われたという。「165キロを投げる投手と同じ負荷がかかっている。165キロを投げるポテンシャルがあるよ」。自信になったひと言だ。球の回転数は、プロでもトップクラスの2500回転をマーク。まだ発展途上だが、人生の後押しになるデータが達を勇気づける。

193センチ右腕は理想がある。「ダルビッシュさんとトレバー・バウアー、マックス・シャーザー。3人を足して3で割った投手になりたい」。日本の一流投手とサイヤング賞右腕2人の「いいとこ取り」だ。センバツでは好投しても「0点です」と自らに手厳しかった。「将来はメジャーリーガーになりたい」と公言する。未来を思い描くからこそ、スキを見せず、プロの大海原へと飛び出す。【酒井俊作】

大阪・堺市出身、193センチ、85キロ。右投げ右打ち。