新潟医療福祉大のドラフト候補左腕、桐敷拓馬投手(4年=埼玉・本庄東)は先発で5回を7安打3失点で黒星を喫した。

5四死球と制球が乱れる不完全燃焼の結果も、毎回の8奪三振と実力の一端も披露。11日のドラフト会議は大学で指名を待つ。

「粘り強く投げられなかった」。桐敷は3連打などで2点を失った初回を反省した。一方、3四球と乱れた4回は1失点でとどめ、「昨年までだったらもっと取られていた」と修正できたことに手応えを感じた。

ドラフト前日の登板には「試合に集中していたので緊張はなかった」と言う。同大OBで同じ左腕の中日笠原祥太郎(26)に憧れ、3学年上の右腕・オリックス漆原大晟(25)に刺激を受けた。2年の秋季リーグ平成国際大戦では延長10回の参考ながらリーグタイ記録の18奪三振。先輩2人が残せなかった数字を記録し、プロを意識し始めた。

今後への1つの道筋が11日に示される。「(指名は)自分で決められるものではないので」と受け身の立場と割り切った。同大3人目のプロ誕生へ「楽しく待ちたい」と扉が開く瞬間に備える。