負傷していたドラフト1位候補の筑波大・佐藤隼輔投手(4年=仙台)が、開幕戦以来となるベンチ入りをした。

登板はしなかったが、ブルペンにも2度入り、3球団のスカウトに復活を印象付けた。「まだ本調子ではないけど、それなりに投げられている。チームが優勝を狙える位置にいるので、少しでも力になればと思った」と話した。

9月11日のリーグ開幕戦東海大戦で先発したが、4回途中で緊急降板。「きつかった。しゃべることもできなかった」と振り返った。診断は右内腹斜筋の肉離れで、全治1カ月。電気や超音波の治療を受け、病院にある高濃度の酸素カプセルにも入った。食事面では、タンパク質やビタミンを多くとることを心がけ、負傷後2週間過ぎから練習を徐々に再開していた。

いよいよ運命のドラフト会議を迎えるが、「特に気にしていないです。明日になったら、緊張するんじゃないかなと思います」とさらり。地元仙台の友人や家族の方が気にしているという。

大学入学時に目標に掲げた「ドラフト1位」。秋季リーグはケガのため「全然投げられていないので、アピールできなかったけど仕方ない。1位で行けたらうれしいですが、最後にアピールしていないので、どうなるか分からない」と冷静に話した。