17年9月、カナダ・サンダーベイの地に「清宮世代」の高校日本代表20選手が集結した。2年生だった大阪桐蔭・藤原恭大（ロッテ）、報徳学園・小園海斗（広島）を除き、9選手がプロ志望届を提出。全員が指名を受け、プロへの扉を開いた。

8人中3人がプロ入りを希望した投手では、花咲徳栄・清水達也が中日4位、日大三・桜井周斗がDeNA5位、秀岳館・田浦文丸がソフトバンク5位で指名を受けた。

野手では、広陵・中村奨成が広島1位、早実・清宮幸太郎が日本ハム1位、安田尚憲がロッテ1位、西巻賢二が楽天6位、横浜・増田珠がソフトバンク3位、中京大中京・伊藤康祐が中日5位で指名された。

2年生だった藤原、小園を含めれば、20人中5人がドラフト1位指名された豊作の世代。プロ入りした選手は全員がすでに1軍の舞台を経験した。高校日本代表には選出されなかったが、ヤクルト村上宗隆、西武平良海馬はチームの中心選手で活躍。東京五輪の日本代表では金メダル獲得に貢献した。

あれから4年、大学に進学した9選手のうち、6選手がプロ志望届を提出した。

投手は三浦銀二（福岡大大濠→法大）、川端健斗（秀岳館→立大）、山下輝（木更津総合→法大）、徳山壮磨（大阪桐蔭→早大）の4選手。

野手では古賀悠斗（福岡大大濠→中大）、丸山和郁（前橋育英→明大）の2選手が運命の瞬間を迎える。

当時のメンバーは以下の通り（肩書や学年は当時のまま。名前の前の数字は背番号）。

▽投手（8人）

11　清水達也（3年＝花咲徳栄）

13　川端健斗（3年＝秀岳館）

14　三浦銀二（3年＝福岡大大濠）

15　山下輝（3年＝木更津総合）

16　桜井周斗（3年＝日大三）

17　磯村峻平（3年＝中京大中京）

18　徳山壮磨（3年＝大阪桐蔭）

19　田浦文丸（3年＝秀岳館）

▽捕手（2人）

10　中村奨成（3年＝広陵）

22　古賀悠斗（3年＝福岡大大濠）

▽内野手（6人）

1　西巻賢二（3年＝仙台育英）

2　鯨井祥敬（3年＝東海大市原望洋）

3　清宮幸太郎（3年＝早実）

5　安田尚憲（3年＝履正社）

7　小園海斗（2年＝報徳学園）

8　井上大成（3年＝日大三）

▽外野手（4人）

9　丸山和郁（3年＝前橋育英）

21　伊藤康祐（3年＝中京大中京）

24　増田珠（3年＝横浜）

28　藤原恭大（2年＝大阪桐蔭）