東海大が2-0で日体大に勝利し、4季ぶり74回目の優勝を飾った。

門馬大主将(4年=東海大相模)は、大粒のうれし涙を流した。昨秋、部員2人の大麻使用により活動は停止になった。寮の周囲の掃除を行い、ユニホームも着られない自主トレ期間も経験した。試合後には、観戦に訪れた父の門馬敬治前東海大相模監督に「お疲れ。よくやったな」と声をかけられた。「不祥事でゼロからのスタートになって、勝つことでしか恩返しできないと思っていた。苦しい思いが、少し報われた」と喜んだ。

今年から指揮をとる井尻陽久監督(69)は、日本生命の監督時代以来、約30年ぶりの胴上げを味わった。「門馬がみんなをよくまとめてくれた。4年生が頑張った」と思いやっていた。