ヤクルトがDeNAとのデーゲームで高卒4年目右腕の力投とそつのない得点力を発揮して快勝。この時点で優勝マジックを1つ減らして「5」とし、ナイターで広島戦(甲子園)を戦う2位阪神に大きなプレッシャーをかけた。

先発した金久保優斗投手(21)は6月1日楽天戦(神宮)以来の先発となったが、5回6安打2失点と好投。降板後には球団を通じて「久しぶりの登板で緊張もありました。優勝争いしている中、登板させていただいて何とか最低限は投げれたかなと思いますが、得点してもらい、すぐに失点してしまったところは反省しないといけないし、勢いをこちらに持ってくるようなピッチングは出来ませんでした。もう少し長いイニングを投げたかったです」と反省も、5月7日巨人戦(東京ドーム)以来163日ぶりの勝利となる4勝目。自身だけでなく、チームにとっても大きな復活勝利となった。

打線はコツコツと得点を重ねた。3回は1死からスタメン起用された山崎晃大朗外野手(28)が四球を選び、二盗の際に相手失策を呼び込んで1死三塁とし、青木宣親外野手(39)が先制犠飛を放った。同点とされた直後の4回は先頭の村上宗隆内野手(21)、ホセ・オスナ内野手(28)の連打などで1死満塁とし、古賀優大捕手(23)の適時内野安打で勝ち越し。再び同点とされて迎えた5回は先頭の山崎が二塁打を放ち、青木の右飛で三塁へ進むと山田哲人内野手(29)が犠飛を放って再勝ち越し。7回は先頭の代打塩見泰隆外野手(28)の四球から好機を広げて山田の適時二塁打で4点目。最後は9回に山田の34号3ランで試合を決めた。

12球団NO・1の得点力を誇る打線は先頭打者が出塁したイニングは確実に得点につなげ、救援陣の粘投と8回には守備固めで出場した渡辺大樹外野手(24)の好守などもあってリードを守りきる手堅い試合運びでチームは今季71勝目。19日から甲子園で臨む2位阪神との今季最後の2連戦へ向けて、弾みを付けた。