オリックスからドラフト2位指名された関大・野口智哉内野手(22)が20日、大阪府・吹田市内の同大学で牧田編成部副部長、谷口スカウト、内匠スカウト、下山スカウトから指名あいさつを受けた。野口は「勝負の世界のスタートラインに立ったという気持ち。目標は開幕1軍です」と力強く語った。

小学6年時の約3か月間、オリックスジュニアに所属。谷口スカウトから球団ロゴ入りの帽子をかぶせてもらい、「10年前にオリックスジュニアの帽子をかぶった気持ちがよみがえった。懐かしい気持ちがある。こんな日が来るとは思っていなかった」と振り返った。

自信のセールスポイントについては「肩が一番自信があるので生かしたい。打撃でも積極的に振れるというのとミートできるのが強み。それにプラスして走ることにも自信があるので、3拍子そろったレベルの高い選手になりたい」と話した。

17日の同大戦では2安打を放ち、リーグ通算100安打を達成。谷口スカウトも「100安打を打った試合でも最後にきっちり2本打てた。気持ちで挑む試合がプロでは続くので、前日からの切り替えの早さというのは、プロとして適応できる力がある」と改めて高評価した。

さらに野口を指名した理由を谷口スカウトは「チームとして即戦力の遊撃手では全国で見ても野口くんが一番推薦できるとなり、スカウトの評価が一番高かった。守備ではアマチュアナンバーワンの肩を持っていますし、スローイングも良い。守れるのは一番。走攻守全部でレベルが高いので、チームの層をもう一層厚くできるピース」と話し、期待した。

オリックスは現在優勝争いを繰り広げている。野口も「勢いがあって、結果が出ているので本当にすごい」と見ており、「自分もしっかり乗っていけるように、スタートで遅れないようにやっていきたい」と開幕1軍入りを目指す。