東大は、今季最終戦を勝利で飾れなかった。

2投手が踏ん張り、法大打線を無失点に抑えたが、東大打線も得点を奪えなかった。0-0の引き分けで、春と同じ1勝8敗1分けの最下位に終わった。

ただ、かつての大型連敗はしなくなった。「変革」をスローガンに掲げ臨んだ大音周平主将(4年=湘南)は「初勝利を挙げられたのは変わったところ。でも、最下位は脱出できなかった。結果的には(変革を)果たせなかった。4年間で2勝しかできなかったのは、反省しないといけません。もっと勝たないと」と率直に話した。今季の計122失点は、29年(昭4)春の110失点を上回る東大史上ワースト。投手陣の整備が急務だ。

大音自身は、これで大学野球を終えた。思いを問われ「野球が下手だなと。まだうまくならないといけない、ということだけです。練習方法、プレーの意識は変わってきている。後輩たちは踏み台にして頑張って欲しい」と、後輩たちへのエールを込めて話した。