巨人が今季のリーグ最終戦に敗れ、3年ぶりのシーズン負け越しが決定した。先発の戸郷翔征投手(21)は、4回に打者一巡の猛攻を受け、一挙6失点。6回に広岡の3ランなどで4点を返すも及ばなかった。

試合後の宮本和知投手チーフコーチ(57)の一問一答は以下の通り。

-今日の試合は先発の戸郷

もう最後の2桁へのチャンレンジということで、ちょっとジタバタ、シブがき隊じゃないけど。最後までジタバタで。結局、昨年同様、9勝で終わったということ。彼はまだまだ伸びしろのある若い選手なんで、これをいい糧にまた来季。(課題は)もう少しコントロールという部分と、今年先発ローテーションでやってきて浮き彫りになったのはセットポジションからの投球ですよね。その辺りを克服しないと、先発投手としての2桁勝利、その壁っていうのは非常に厚いと思います

-戸郷の場合CSを見越してになる

宮崎のフェニックス・リーグに先発ピッチャー全員を送りこもうと思ってます。最終、3連戦の中で先発投手は調整させようかなと思っています

-戸郷が2戦目という可能性は

それはまだですね。後半見てもらってたら分かる通り、先発投手がバタバタしているところがある。安定感のある投手からいきたいと思います。我々は下克上ということでいろいろなチャレンジができる。畠も、どこでも先発でもリリーフでもいけるし、そういった良い投手からどんどんつぎ込んでいけるように。ましてや勇気を持って試合ができるっていうことは、3位での特権かなと思うので。そういった意味ではチャレンジ精神を持って、いろいろなものにトライしていきたい。だから、今までのシーズンとは違う投手リレーもあるかもしれませんよね。それは、シーズン後半に調子が悪くなった投手をまたリリーフに使ったり、いろいろ試行錯誤して考えている。最高の状態で、チャレンジャーということを忘れずに、いろいろな戦術を、投手リレーを考えていきたいなと思っています

-今日でレギュラーシーズンを終え、投手陣を振り返ると

3位になったという結果においては私の責任もあると思います。8月26日からかな、中5日で(先発)投手を詰めてやるというのは私の提案で、投手コーチを含めて決めて、監督に相談したところ、OKをいただいてそうなった。そういった意味では、それで成績が出せなかったことに対しては私の責任だと思う。これは自分に責任があるなとは思っています。

-間隔を詰めてから先発陣に疲労など何か変化は見られたか

うーん、疲れと言ったらキャンプを失敗したのかなとも思いますしね。それは最後の最後まで体力的にもたなかったという部分は、これは反省すべき部分だと思います。あとは6人目の投手、今で言う今村なのか、井納なのか、そのあたりが、いまひとつローテーションに入ってくることが難しかったといったところで、5人で回したという。まあこれはいろいろなお考えがある、評論家の皆さんたちもあると思うが、やはり台所事情は我々にしか分からないし、我々はベストの状態で選択して、そういうローテーションを組んだ。これは全て私なので、責任は、チーフとして、私が責任を持っていかないといけないことだったので、責任は私ですね。球数を見ても平均で100球いっていないんですよね。8月26日までを見ても。やっぱり90何球で先発が終わったりしている。やはり先発投手の踏ん張りを、今後の課題にして、やっていかないといけないなと思います。やっぱり先発ですよ。先発陣がしっかりしないと救援陣に負担がかかる。そういった意味ではステップアップしたね、投手陣を作り上げていかないと行けないと思います

-幸い、CSまでにも時間がある。どういった修正を

これはもう制球力ですよ。ここにきたらあとはもう制球力。スタミナもそうですけど、短期間で行くわけですから、今日みたいに戸郷も逆球も多かったし、制球力というのは課題です。勝負に強い、ピンチに強い投手というのをね。どうも弱々しく見えてしまう部分は、私だけでしょうか。ベンチから見ていてもそういった弱々しさがあるので、胸を張ってね。「下克上」という言葉がある通り、「3位になったんだ」「3位だから俺たちはチャレンジするだけだ」という捨て身でいきたいなと思います。

-救援陣は前半戦から踏ん張った

そうね、リリーフには本当につらい思いをさせたなと。この143試合を終えてそう思います。それは私の責任はもちろん第一ですけど、先発陣の踏ん張りが足りなかったのはあります。もう1度、立て直していかないといけないという風には思います。