ソフトバンク平石洋介打撃コーチ(41)が退団することが26日、分かった。

19年まで楽天監督を務め、同11月に打撃兼野手総合コーチとしてソフトバンクに加入。今季から同職だった。

新監督として藤本博史2軍監督(57)の昇格を固めた球団は新体制づくりを進め、平石コーチに来季ポストとして3軍監督を打診した。ソフトバンクに非常に強い愛着を持っていた平石コーチは4位に終わったチームの再建に意欲的だったが、ここ2年間務めた1軍の打撃部門などで継続して指導することを望んでいたため、申し出を辞退し、退団に至ったもようだ。

平石コーチは選手と年齢が近いことから特に若手に寄り添った指導で知られた。昨年も栗原や周東に助言を送り、栗原は日本シリーズMVP、周東は盗塁王とブレークを後押しした。楽天の現役時代は控えに回ることが多く、引退後は2軍コーチから1軍監督まで務めた。幅広い経験からレギュラーだけでなく控えの心情を理解し、きめ細やかなコミュニケーションと指導でチームを支えた。

また、立花義家打撃コーチ(63)の退団も明らかになり、2軍監督に配置転換となる小久保裕紀ヘッドコーチ(50)と併せて、1軍は打撃部門の3人が一新されることになった。新コーチとして今季限りで現役を引退した長谷川勇也外野手(36)の入閣が検討されている。

◆平石洋介(ひらいし・ようすけ)1980年(昭55)4月23日、大分県生まれ。PL学園-同大-トヨタ自動車を経て、04年ドラフト7巡目で楽天入団。プロ7年間で1本塁打、10打点、打率2割1分5厘。引退後は12年から楽天で育成コーチなどを務め、18年はシーズン途中から1軍監督代行。19年は1軍監督でリーグ3位。20年からソフトバンクで1軍打撃兼野手総合コーチ。今季は1軍打撃コーチ専念。現役時は175センチ、75キロ。左投げ左打ち。

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