オリックスが1996年(平8)以来、25年ぶりにパ・リーグの頂点に立った。25日にエース山本が楽天を完封してシーズン最終戦を終え、27日はライバルの2位ロッテの楽天との試合結果を京セラドーム大阪で待った。もう1敗もできない状況にいたロッテが楽天に敗れ、優勝が決まった。

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山本、宮城の最強コンビが優勝に導いた。パ・リーグの勝利、防御率、勝率はすべて山本1位、宮城2位。この3部門の1、2位を同一球団の投手で独占は51年南海、81年巨人、90年巨人、96年巨人に次いで5度目。同じコンビでは96年巨人の斎藤雅とガルベス以来2度目で、パ・リーグでは初めてとなった。

18勝の山本が23歳で、13勝の宮城はまだ20歳。この2人に25歳の田嶋や23歳の山崎颯らを加え、オリックスは69勝のうち46勝を25歳以下の投手が記録した。25歳以下の投手で45勝以上したのは、25歳の田中が24勝した13年楽天以来だった。山本が5敗、宮城は4敗しかしておらず、25歳以下は46勝24敗で貯金22。80年以降、25歳以下の投手が「45勝以上+貯金20以上」は今年のオリックスを含め6チームしかない。

若手先発陣の頑張りで大型連敗をしなかった。チームが連敗中に先発して黒星を喫した25歳以下の投手は宮城2度、山崎颯1度だけで、逆に連敗を止めたのが山本4度、宮城3度、田嶋3度、山崎颯1度の合計11度あった。オリックスは4連敗が最長で、今季のパ・リーグで唯一5連敗以上がなかった。