今季、国内FA権を取得したDeNA宮崎敏郎内野手(32)が29日、FA宣言をせずに6年契約で残留すると発表した。「最初お話をいただいた時は、自分でもびっくりしましたし、まさかと思いました。勘違いかもしれないが、必要とされているという気持ちになった」。DeNAで6年契約は、03~08年の三浦大輔投手(現監督)に並ぶ、球団史上最長となる。

シーズン中から話し合いを続けてきたが、残留決断は26日のホーム最終戦後だった。「グラウンドを1周する時に、これだけのファンが球場に足を運んでくださって、熱い気持ちが届いた。恩返しというか僕たちも勝たないといけないと思った」。チームの最下位とヤクルトの優勝が決まった試合。そんな状況でも応援してくれる観客の姿に決意を固め、28日に球団に伝えた。「『横浜で最後を迎えてほしい』という言葉をいただいて、そういう意味も含まれているのではないかと思います」。生涯横浜を誓った。【斎藤直樹】