ベストメンバーでG倒だ! 阪神矢野燿大監督(52)が29日、左肘の違和感を訴えていた高橋遥人投手(25)と右太もも裏を痛めていた近本光司外野手(26)のCSでの復帰について、明るい見通しを明かした。

まず高橋について「間に合うとは思ってるんだけど。日によっても違うから。OKだと思っていても、どうかなという部分はこれから正直ある。現状では、いけるような状態に近づいているとは思ってるんだけど」と言葉を選びながら説明。21日の中日戦で緊急降板した際は、CSが危ぶまれた。最終決定は今後の状態次第だが、高橋がいるかいないかでは大違いだけに、光を感じる朗報だ。

高橋はこの日、キャッチボールなどで調整。「問題はないと思いますし、自分としても投げる気持ちでいます」と力強く話した。高橋がOKなら、6日からのCSファーストステージ巨人戦の先発は13勝の青柳、2度の対戦で16イニング無失点の高橋が見込まれる。「まずはファーストステージに集中すること。ヤクルト戦のことは考えずに、巨人戦にだけ集中して頑張りたい」と引き締めた。

また、ラスト3試合を欠場した近本もCSから復帰できる見込みとなった。矢野監督は「現状の回復加減と状態とでいうと、いけるんじゃないかなという目星はついてきた。そこは1つ、明るい情報じゃないかなと思う」とうなずいた。今後計画されている実戦形式の練習などで状態を確かめ、GOサインが出る。

リーグ終盤に4勝を挙げた左腕に、178安打のリードオフマンが帰ってくれば、一気に活路が開ける。6日までの1週間で、G倒準備を整える。【磯綾乃】