仙台大(仙台6大学1位)が富士大(北東北1位・岩手)との「頂上決戦」を逆転勝ちで制し、11月20日開幕の明治神宮大会初出場を決めた。

仙台大は1点ビハインドで迎えた8回2死二、三塁。一打出れば逆転の場面で永長大和捕手(4年=土浦湖北)が代打出場。「ここで打たないと負ける」。カウント2-2からの5球目。外角のカットボールを振り抜き、打球は遊撃手の頭上を越え、左中間付近に落ちた。二走の平野裕亮外野手(1年=山村学園)もホームに生還。終盤のワンチャンスで試合をひっくり返した。永長は「うれしくて泣きそうだった」と喜びをかみしめた。

明治神宮大会に向けて、「常に上を目指して戦っていきたい」と優勝に導いたヒーローは言葉に力を込めた。初戦は国学院大(東都大学野球連盟)と対戦する。

○…富士大エース金村尚真(3年=岡山学芸館)の9回134球の力投も報われなかった。1点リードで迎えた8回に2死二、三塁のピンチを招き、逆転適時打を許した。「相手の方が一枚上手でした。勝てる試合を落としてしまって自分の実力がまだまだだと実感しました」と力なく振り返った。