追い込まれても、持ち味は曲げなかった。慶大・清原正吾内野手(1年=慶応)が「5番一塁」で出場。2打席凡退して迎えた6回1死走者なし。初球空振りの後、ファウル3つで粘り、5球目を遊撃内野安打とした。「フルスイングしました。それを崩すと持ち味がなくなるので。内容は納得できませんが」と喜びはしなかったが、春のフレッシュでは出なかった初安打を記録。直後にエンドランのサインで二盗も決めた。

プロ通算525本塁打の父和博氏(54)も見守っていた。この夏は、Aチーム中心の北海道合宿に抜てきされ参加。ソフトバンク2位指名の正木智也外野手(4年=慶応)から「軸足に体重を乗せる」よう助言を受けた。一夏で紅白戦、オープン戦計5本塁打と長打力に磨きをかけ、守備も向上。堀井哲也監督(59)は「十分チャンスはある」と、来春のリーグ戦デビューの可能性に期待していた。