中央学院大が神奈川大を破り、初優勝を決めた。20日に開幕する明治神宮大会制覇に向け、大きな弾みを付けた。

不調だった主軸に、待望の1発が出た。3番の佐藤晃一捕手(4年=聖光学院)が3回2死一塁の第2打席、左越えへの先制2ランを放った。今大会ここまで11打数無安打だった佐藤は、本塁に帰還する際に「よっしゃあ!」と喜びを爆発させた。

本塁打は初球を捉えた。佐藤は「ここまで他の打者に助けられてばっかりだったので、決勝は何としてもチームを勝たせる打撃をしたかったです。とにかく積極性を出していきました」と振り返った。菅原悦郎監督(60)は「先取点は本当に大事ですから。一獲千金の一打でしたね。素晴らしかったです」とたたえた。明治神宮大会に向けては「選手たちを連れて行くことが出来て、ほっとしています。(今大会に出場した)5リーグの第1代表として、責任を持って戦っていきたいです」と力強く話した。

試合後には閉会式が行われ、ともに中央学院大から最優秀投手賞に古田島成龍投手(4年=取手松陽)、最優秀選手賞に武田登生内野手(4年=中央学院)が選出された。