ロッテ佐々木朗希投手(20)が、プロ入り後の実戦では自己最速となる159キロをマークした。

初回、楽天2番岡島への3球目が「159」と表示された。さらに浅村にも2球、159キロをマークし、見逃し三振も奪った。

ロッテでは伊良部秀輝投手が94年のオールスターで、沢村拓一投手が昨秋のCSで159キロをマークしており、そこに並んだ。ファイナルステージ進出への大一番で、プロ入り後の最速を更新した。

岩手・大船渡高時代の19年4月、国内高校生では歴代最速となる163キロを投げた佐々木朗は、プロ1年目の昨季は公式戦登板なし。2年目の今季は5月にデビュー後、徐々に球速が高まり、9月以降には3登板連続で158キロをマークしたこともあった。

159キロを投げたのは、高3夏の岩手大会4回戦・盛岡四戦以来、約2年3カ月ぶりとなった。8回にその日117球目が公式戦高校最速タイの160キロをマークし、9回無死二、三塁のピンチで投じた133球目が159キロを記録。ところがその快速球が相手6番の横山慶人捕手(当時3年)にセンター前にはじき返され、完封勝利目前で同点に追いつかれた。試合は延長12回、佐々木の勝ち越し2ランで勝利した。【金子真仁】