2部優勝を決めている拓大が、8勝0敗2分と無敗で今季を終えた。最終戦の東農大戦を引き分け、先発の八幡拓希投手(4年=拓大紅陵)は、140キロに達する直球を中心に4回を無失点に抑え、初めて規定投球回に到達した。

ライバル超えに笑顔だ。今秋からチーム事情で先発に転向。7試合計23回1/3を6失点(自責3)に抑えた。同大学のエース、川船龍星投手(4年=松本第一)とは切磋琢磨(せっさたくま)し合った仲で、試合中も「落ち着いていけ」と、声をかけてくれる存在だ。そのエースを防御率で上回った。川船は1・80、八幡は1・16で「川船に勝てたことがうれしいです」と柔らかな表情をみせた。

将来の夢を「幸せな家庭を築くこと」と話した右腕は、大学卒業後は軟式野球でプレーを続ける。大学野球最後の試合を振り返り「(ベンチ入りの)4年生が全員出られましたし、良い形で終えられたと思います。仲間に支えられた4年間でした」と力強く締めた。