★谷繁元信氏=ヤクルト4勝3敗、MVP山田

 

先発陣の比較ではオリックスに分があり、山本は1戦目の後は5、6戦のいずれかに先発し、さらには7戦目にリリーフ待機する可能性もある。だがヤクルトは山本の投げる試合の1つでも取れれば、このシリーズを制すと考える。

奥川が初戦先発で、今季初めて登板間隔を中7日に詰めて第7戦にも投げてくると思う。現在の先発スタッフで山本に勝てる可能性が一番高い投手だろう。相手エースにぶつけて、勝ちに行く姿勢が感じられる。

投手陣全体では中村とのバッテリーでオリックス打線のどこをマークするかがポイントになる。3番吉田正、4番杉本の主軸を抑えにかかるのか、あるいは1番福田、2番宗を塁上に出させない考えもある。短期決戦ではスコアリングポジションで打たれるのが一番ダメージがある。私もソフトバンクとの11年の日本シリーズでは内川をマークすると見せ掛けて、その前を封じることを重視した。

同カードだった26年前の日本シリーズでも野村監督がイチローを徹底的にマークさせて、内角攻めで流れをつくらせなかった。その戦い方を経験している高津監督も同様に、抑えるポイントを絞ってくると思う。

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