広島中村奨成捕手(22)が18日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、プロ初昇給となる200万円増の年俸900万円でサインした。プロ4年目の今季は主に代打、代走がメインだったが、本職の捕手に加え、外野手としても出場した。39試合で、打率2割8分3厘、2本塁打、5打点の成績を残した。

球団側からは「来年も外野も捕手も両方やってもらう」と言われたといい、「まだまだアピールしていかないといけない立場。複数ポジションをやることで、試合出場できるチャンスは増える。(来季は)どっちかで結果が出れば、そっちをやればいい。結果を出さないと、立場的には危ないので」と引き締めた。

鈴木誠がポスティングシステムを利用したメジャー挑戦で、移籍が決定した場合は右翼のポジションが空くことになる。中村奨は「もちろん、僕の中ではそこを狙いにいくという気持ちが強い。捕手への思いを捨てたわけじゃないですけど、外野への思いは強い。外野でレギュラーを取れるようにしたい」と強い覚悟を示した。

来季で5年目を迎える。「来年1年間、1軍に帯同し続けないと後がない。今年は何とかつながった。来年は今年以上の結果を残して、定位置をつかめるように頑張りたい」と目をギラつかせた。(金額は推定)【古財稜明】

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