日本ハム新庄剛志監督(49)が20日、千葉・鎌ケ谷で行われている秋季練習を視察した。BIGBOSSが2軍本拠地のグラウンドに立ったのは、日本ハム加入1年目の04年3月9日以来、実に6465日ぶり。当時は鎌ケ谷で行われた全体練習に参加して「バック宙」を披露していた。

 

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日本ハム新庄剛志外野手が、新パフォーマンス「バック宙」で観客を魅了する。千葉・鎌ケ谷での練習の際、バック宙(後方宙返り)を2度決めた。着地にも成功した2回目の後には、公式戦で本塁打を打った時に披露したい意向を示した。阪神時代の97年春季キャンプでも試したが、本番ではまだ実行していない。長年、胸に秘めてきたパフォーマンスを、今年実現させる。

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新庄が新パフォーマンスの実現に向け、鎌ケ谷で派手に予行練習を決めた。練習終盤、外野でのダッシュを終えた直後だった。左翼フェンス前で島田と話していた新庄が、突然バック宙に挑んだ。1回目は両ひざをつく失敗だったが、2度目は両足が開いたが、しっかり着地を決めた。100点満点とはいかなかったが「ホームランを打った後にやろうかな」と、公式戦での披露を口にした。

日本ハム入団後、初めて見せたバック宙だが、かつても行ったことがある。阪神時代の97年、春季キャンプ地安芸で決めている。「試合でも」と期待は高まったが、いまだ実現はしてない。新庄自身、バック宙を決めるのが長年の夢という。新天地札幌ドームで派手に決めるため、着地で体操選手ばりに両手を広げるポーズや、親指を突き出してのガッツポーズなどの“演出”も考えるようだ。

新パフォーマンスで、さらに盛り上がるのは間違いない。この日は新庄にとって初めての鎌ケ谷での練習だった。周囲には「人が少ないですね」と漏らしたが、観客200人は通常の10倍。警備員3人も配置された。試合日しか営業しない売店も急きょ開店。バスに乗り込む際の即席サイン会は“プチパニック”にもなった。本人に意識はなくても、新庄効果はいたるところに出ている。

3月7日のヤクルト戦とのオープン戦で今季初本塁打を放った時には、Vサインを掲げ、2万人の観衆を沸かせた。それだけでもファンを喜ばせるスター性を持つ。ただ「いいネタがあったら教えてください」と報道陣に逆取材するほど、普通では満足しないのが新庄流。スタンドのボルテージを上げるためなら、宙も舞う。

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