阪神の育成・岩田将貴投手(23)が21日、西宮市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、現状維持の300万円(推定)でサインした。

更改を終えた岩田将は「まずは早期支配下登録。来季シーズンは1軍で試合数を重ねていくことが一番自分の中での目標」と、力を込めた。

1年目の今季は大学時代に受けたトミー・ジョン手術の影響で慎重に調整を行ってきたが、7月に実戦デビュー。ウエスタン・リーグ8試合に登板して2勝0敗、防御率2・70の成績で10月ロッテとのファーム選手権でも好救援で存在感を示した。

育成ながら希少なサイドスロー左腕として首脳陣も注目する。現在行われている秋季練習では矢野監督が「面白い。ああいう特徴って左バッターは嫌」と期待のコメントを残している。今季中継ぎとして奮闘した左腕及川の先発挑戦がすでに決定。支配下登録を勝ち取り、1軍のブルペンに割って入る余地はある。