ソフトバンクのドラフト1位、ノースアジア大明桜・風間球打(きゅうた)投手(18)が22日、都内のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1100万円で仮契約を結んだ。未来のエース候補となる最速157キロ右腕は、背番号が「1」になったことを公表。「背番号は1番を付けさせていただくことになったので、これから自覚を持ってやっていきたい」と、初々しく意気込んだ。

今夏の甲子園では2試合に先発して、計15回を4失点18奪三振の好投。ドラフト会議前に王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーが1位指名を公表し、ソフトバンクは一本釣りに成功した。「すごくいい評価をしてもらいました。球団側からも『期待をしている』と言われました。その期待に応えられるようにやっていきたいです」と、語気を強めた。

ノースアジア大明桜でも付けていたエースナンバーでプロの世界に乗り込む。「(背番号)1を背負うからには、チームのために一番活躍できるようにしていきたいと思います」と風間。「世代最速の男」が、たくましく拳を握った。(金額は推定)

◆風間球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県甲州市出身。奥野田小1年時に野球を始め、同3年時から投手に転向。塩山中時代は笛吹ボーイズでプレー。明桜では1年春からベンチ入りし、同春の地区大会決勝で初登板。今夏の秋田大会準々決勝・秋田戦で、最速157キロをマークした。甲子園では2回戦で敗退。家族は両親、長男球道(きゅうどう)さん、次男球星(きゅうせい)さん、四男球志良(きゅうしろう)さん。183センチ、84キロ。右投げ左打ち。