DeNA大貫晋一投手(27)が23日、横浜市内で契約更改交渉に臨み、年俸5250万円から530万円アップの5780万円でサインした。「前半戦はすごく苦しいピッチングになることが多かった。チームが最下位で申し訳ない気持ちもあります。自分の中で得られたもの、経験はある。それを生かしていきたい」と話した。

3年目の今季は22試合に登板し、6勝7敗、防御率4・34だった。先発21試合はチーム最多だったが、防御率が2点台から4点台となり、2年連続2桁勝利を逃した。

5連敗を喫して5月27日に出場選手登録を抹消。6月27日に再登録され、ここから5連勝した。「だめだった時から良くなった時期もあったので、気持ちの切り替え、今年よかったボールを来季も継続していきたい。新しいものを覚えるより、今あるものをよりよくしていきたい」。ジェットコースターのようなシーズンだったが、好不調の波をなくしていくことが課題となる。

秋季キャンプは、制球力がつくフォームの改善に取り組んだ。斎藤隆新コーチとは、自らの長所、短所である左打者への被打率(3割3分5厘。右は2割5分6厘)の改善について話した。「自分の良さはなんだろうと。(左への被打率は)どう改善していくかと」。内角の突き方などを見直していく。

来季に向けては「調子の波をなくしていく。5連敗して5連勝ということがないように、コツコツやっていく。そうすればローテーションを守れる。来季の目標は規定投球回数を投げること」と目標を立てた。10勝から6勝に白星は減ったが、2年連続でチームの勝ち頭。来季は1年間を通じて、投手陣をけん引していく。(金額は推定)