西武呉念庭内野手(28)が26日、契約更改交渉を行い、3倍近い大幅増額を勝ち取った。年俸は1620万円アップの2500万円でサイン。今季の880万円から約2・8倍となり、呉念庭は「球団に評価してもらったんでありがたいです」と笑顔で喜んだ。

今季は開幕直後に山川がけがで離脱すると、代役出場で数字を残した。5月以降は外崎に代わって二塁を守るなど、けが人続出のチームを救った。特に得点圏で勝負強さを発揮。7月には球宴初出場を果たしプロ6年目で大きく成長を遂げ、交渉の場では渡辺久信GMからも「前半戦の頑張りは、いなかったらもっとチームの状況は悪かった」と評価を受けた。

けが人復帰後の後半戦からは外野にも挑戦。キャリアハイを大きく更新する130試合出場で規定打席到達につなげた。10本塁打とパンチ力も見せ、来季の定位置獲得は後半失速した打率2割3分8厘からの改善を目指す。

オフは例年通り台湾で、元台湾代表でバルセロナ五輪銀メダルを獲得した父・呉復連氏と自主トレを行う予定。「今年以上の成績を出すことが一番なので、そして必要とされる選手になってプラスチームに貢献できる選手をもっともっと目指して頑張っていきたいです」とさらなる飛躍を遂げる。(金額は推定)