ソフトバンクのドラフト1位、ノースアジア大明桜・風間球打(きゅうた)投手(18)が来春キャンプで異例の“C組”発進となることが26日、分かった。

例年は宮崎・生目の杜運動公園でA、B組に分かれて行うが、今年のドラフトで育成選手を14人指名。さらに育成外国人も4人獲得している。練習場所の確保のため、3グループに分け、C組は2軍本拠地のタマスタ筑後で行うことも決定した。分離キャンプで、金の卵を育てる。

A、B、Cのグループ分けは、それぞれ1、2、3軍の意味合いが強い。新設のC組は、育成選手や高卒ルーキーを中心に配置される予定だ。新人は特に体力強化のメニューに励む方向。藤本監督は「(宮崎に)全員来たら練習できない。高校生は(体力)測定も入るので、宮崎だと技術練習ができなくなる。体力をつけてもらわなければならないし、けがをされては元も子もない」と話す。筑後はメイン、サブ球場があり、室内練習場も充実。キャンプ地と遜色のない環境で練習に打ち込める。風間はドラフト3位の北海・木村大成投手(18)とともに、じっくりと基礎作りに取り組む。

22日に風間が仮契約を結んだ際に、指揮官は「僕も3軍で2年間監督をやりましたけど、まずは例年通り高校生は体づくりが優先になる」と、育成方針を明かしていた。19、20年と3軍監督を務めた経験があるからこそ、高卒ルーキーの体づくりの重要性を熟知している。世代最速の157キロ右腕を、まずは筑後で熟成させる。