巨人中山礼都内野手(19)が“聖域”に挑む。27日、川崎市のジャイアンツ寮で契約更改に臨み、10万円アップの年俸610万円でサインした。

球団からは2年目の来季、坂本が務める遊撃のレギュラー奪取を期待された。「坂本さんは本当にものすごく大きな存在。1日でも早く追いつけるように。来年ショートを任されるような選手になります」と宣言した。

昨年のドラフト3位で中京大中京から入団。3月に左肋骨(ろっこつ)骨折で出遅れたが、44試合に出場。規定打席未達ながら打率3割9厘と大台に乗せる堂々たる数字を残した。それでも、目標にしていた1軍出場は果たせず「悔しい1年になりました」と満足感は皆無。「フィジカル面もスピードも全てにおいてまだまだ力不足」と来季を見据えた。

今オフは、志願して吉川、岡本和とともに自主トレを行う。「守備の面では吉川さんは二遊間も守っていらっしゃる。打撃も(吉川は)同じ左打者。(岡本)和真さんにも、いろいろ聞けたら」。走攻守の全てにおいてレベルアップし「巨人のショート」に長年君臨する坂本に挑む。(金額は推定)

◆中山礼都(なかやま・らいと)2002年(平14)4月12日、愛知県生まれ。沢上中時代は東海ボーイズに所属。中京大中京では1年夏からベンチ入り。2年秋には明治神宮大会で優勝。高校通算17本塁打。20年ドラフト3位で巨人入団。今季は2軍で44試合出場し、0本塁打、12打点、打率3割9厘。50メートル走5秒9。遠投115メートル。182センチ、80キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸600万円。