オリックスが、今季国内FA権を取得した中日のセットアッパー、又吉克樹投手(31)の動向を調査していることが27日、明らかになった。中日は又吉と残留交渉を重ね、複数年契約など条件を示している。去就ははっきりしておらず、FA権を行使した場合、オリックスは勝利の方程式を担える人材として獲得に動くもようだ。

又吉は四国IL・香川から13年ドラフト2位で入団。1年目の14年から3年連続で60試合以上登板するなどタフで、調子を取り戻した今季は66試合で3勝2敗8セーブ33ホールド、防御率1・28と安定感を誇った。通算成績は400試合で41勝26敗10セーブ143ホールド、防御率2・86。

FA権を行使した場合、年俸はBランクのため、獲得した場合は金銭、人的補償が発生する。

◆FAの補償 FA権を行使した選手は旧球団での年俸によりA~Cのランクに分けられる。A(旧球団での年俸が上位3位)、B(同4~10位)の選手が移籍した場合、獲得球団は規定にのっとり、旧球団への金銭補償や人的補償に応じなければならない。C(同11位以下)は不要。人的補償はプロテクト28人と外国人、直近ドラフト獲得選手を除いた選手が対象。