2年連続12回目出場の東京第3代表、セガサミー(東京都)が初出場の北海道ガス(札幌市)を下し、初戦を突破した。

粘り強い投球が勝利を呼んだ。先発は15年夏の甲子園で2年生エースとしても活躍した草海光貴投手(23=上田西)。140キロ台の直球を中心に、コーナーをつく投球で8回5安打7奪三振1失点に抑えた。2回に先制点を許したが、元広島の西田真二監督(61)は「プロ野球でもそうですが立ち上がり(は難しい)。マウンドにフィットするかとか。最少失点ならOK。相手を見ながらしっかりコントロール出来ていました」とたたえた。

草海は決して本調子ではなかった。四球も初回に出した1つのみだったが、「ブルペンからストライクが入らなくて、(捕手の)須田さんにも調子が悪いと伝えていました」。初戦、負けられないトーナメント戦。緊張があった。それでも「投げていくうちに本来の感覚が戻ってきました。(大会までに)カーブを取り入れたこともあって、投球の幅が広がりました」と、落ち着いた口調で答えた。

次戦は12月3日、日本製鉄かずさマジック(君津市)と対戦する。右腕は「観客が入って、楽しく投げることができました。1戦1戦チーム一丸となって戦いたいです」と締めた。