阪神からドラフト6位で指名された日立製作所・豊田寛外野手(24=国際武道大)が本塁打を放った直後に、交代した。負傷交代とみられる。

「1番右翼」で先発した豊田は1-0の5回2死三塁で、この回からマウンドに上がった右腕・近藤均投手(31)の初球をとらえた。変化球を芯でとらえ、右翼席まで運んだ。

ところがダイヤモンドを一周している際、足を痛めたような不規則な走り方でホームイン。5回裏の守備に就く前に治療のため時間を取った。ベンチ前で数本ダッシュして確認したが、浜元航輝外野手(27=神奈川大)と交代した。

1回先頭ではヤマハ先発の左腕・九谷青孝投手(31=東農大)と対戦。外から入ってくるスライダーをコンパクトに振り抜き、中前にはじき返した。

一塁へ出塁すると、果敢に二塁を狙った。次打者林への初球に抜群のスタート。バッテリーは外角にボールを外し二塁へ送球したが、豊田の足が勝った。2度けん制をもらいながら、秀でた盗塁センスを見せつけた。

初回から足で、バットでチームを引っ張っていた。