オリックスがリーグ2連覇と日本一に向け、早くも戦力補強に動いた。ヤクルトと大激闘を演じた日本シリーズ敗退から4日。来季の新外国人選手としてブルージェイズからFAのブレイビック・バレラ内野手(29)の獲得調査を行っていることが1日、分かった。さらなる攻撃力アップへ、シュアな打撃を武器とする両打ち砲をリストアップした。

バレラは主に一塁を守るが、二塁や三塁、外野も守れるユーティリティープレーヤー。今季ブルージェイズで39試合に出場し、打率2割5分3厘、1本塁打、15打点をマーク。3Aでは出場41試合で打率3割1分3厘の数字残した。左右両打席から広角に放てるバットコントロールが魅力だ。

オリックスは今季、25年ぶりのリーグ制覇を達成したが、ジョーンズ、モヤらの助っ人勢がスタメン固定できず、日本一の座はつかめなかった。モヤは退団が決定的で、野手助っ人の戦力アップを図る。

また、投手ではブルージェイズ傘下3Aの先発型右腕、ジェイコブ・ワゲスパック投手(28)に熱視線を送っていることが判明。身長198センチから繰り出す直球を武器に、今季3Aで7勝2敗、防御率2・86の成績を残している。

今季はシーズン途中にラベロ、バルガス、スパークマンの3助っ人を積極補強。チームを活性化させ、リーグVにつなげた。V2へ、球団も2年目中嶋オリックスを全面バックアップする。

◆ブレイビック・バレラ 1992年1月8日生まれ、ベネズエラ・モンタルバン出身。10年にカージナルスと契約。17年9月にカージナルスでメジャーにデビュー。今季はブルージェイズで二塁と三塁を守った。メジャーでは過去に、遊撃や右翼の経験もある。今季はブルージェイズで39試合に出場し22安打、1本塁打、15打点、打率2割5分3厘。180センチ、86キロ。右投げ両打ち。

◆オリックス助っ人事情

投手陣では今季途中入団のバルガスは来季残留が見込まれ、スパークマンは退団が濃厚。2年連続40試合登板した救援右腕のヒギンスは流動的となっている。野手では、今季途中入団のラベロは契約更新の方向で、モヤは退団の見通し。2年契約を終えたジョーンズは残留を熱望中。3年目の契約更新は、球団がオプション行使の選択権を持つため、判断が注目される。