侍ジャパンの新監督に、今季まで日本ハムの監督を務めた栗山英樹氏(60)が2日、就任し、都内で記者会見が行われた。

一問一答は以下の通り。

-どんなチームにしたい

栗山監督 日本の選手は本当に野球、日の丸に対して魂がある選手が多い。その魂がしっかり伝わるように。野球の本場の米国で勝ちきる思いが感動を呼ぶと思う。見ている方が感動するチームになれるように。

-チームづくりで大切にすることは

栗山監督 一言で言えば、選手を信じること。また、代表チームは球界の宝をお預かりする。けが人だけは絶対、出さないように。

-WBCで勝つためには

栗山監督 いろんな要素は、これから細かく考えていく。ただ、日本の野球の本質的な良さは、きめ細かく精度が高いこと。投手中心に守る、しっかりした野球ができるベースはある。それだけで勝ちきれないのなら、思い切ったことをやらないといけない。

-スケジュールが限られる中での選手選考は

栗山監督 相手が分からない状況。ボールやストライクゾーンの問題。WBCでもあると思う。そういったものに幅広く、対応力を持った力のある選手が求められると思う。経験してきた人とも、話をしていく。

-これまでの代表チームをベースにするのか

栗山監督 今年の侍ジャパンの戦いは細かく見させてもらった。素晴らしい選手であるのは間違いない。ただ、選手の状態は、年や時期によって全然違ってしまう。状態のいい選手で戦うのも、すごく重要になる。先入観を持たないように。野球界全体が一気に、主力が若返ろうとしている時期に見えるのも事実だし、これまで経験した選手たちの力も絶対的に必要。自分が、どう感じられるか。

-若い選手の台頭を感じるか

栗山監督 一野球ファンとして感じるのは、日本球界では新たなスターが出始めている。そういう時期に来ていると感じる。ただ、どういうチームが勝つのか、冷静に考えながら。若いスターが日本の球界を引っ張るように、一気に駆け上がって欲しい思いはある。

-目指すチームスタイルは

栗山監督 やりたい野球はあるが、いる選手が一番勝ちやすい形を見つけるのが仕事と思っている。スピードがあって、メジャーよりパワーがある野球をやりたいと全部の要素を並べるより、集まった選手たちで、どういう野球をやるのが勝ちやすいか。そこを絶対、間違っちゃいけない。