鯉のレジェンドに王手!! 守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデン・グラブ賞が2日に発表され、広島からは菊池涼介内野手(31)と鈴木誠也外野手(27)の2選手が受賞した。

【ゴールデン・グラブ賞一覧】甲斐拓也最多得票 菊池涼介は9年連続受賞>

菊池涼は9年連続9度目で、セ・リーグの最多&最長記録となる広島山本浩二の「10」に王手をかけた。鈴木誠はセ・リーグ最多得票(233票)で3年連続5度目の受賞となった。

   ◇   ◇   ◇

鉄壁を誇る守備の名手の牙城は、今年も崩れなかった。菊池涼が、9年連続9度目のゴールデングラブ賞を受賞した。2位ヤクルト山田の倍以上となる「173票」を獲得。文句なしの支持を得て、再び二塁手の頂点に立った。「素直にうれしいです。来年もまた取れるように、一生懸命白球を追いたいと思います」。二塁手では両リーグ最多だった西武辻発彦の8度を抜き、自らが持つ二塁手の連続受賞記録も更新した。

20年は二塁手として史上初の「守備率10割」を記録した。今季は5失策を喫し、守備率を9割9分1厘に落としたが、圧倒的な守備力で幾度とチームの窮地を救った。「周りを見る」ことを念頭に置き、「その日の風、土や芝の湿り具合、投手の状態、そういうのを細かくやっていったら、もっと動けるんじゃないか」という思考で、異次元のプレーを完成させている。

攻めの姿勢を貫いた。4月2日のDeNA戦(横浜)。8回2死一、二塁で桑原の二遊間のゴロに猛チャージ。はじいて送球できず判定は失策。二塁手の連続守備機会無失策記録が「569」で止まった。両球団から「安打」へ訂正を促す要望書が出されるプレーだったが、菊池涼は「あそこで待って内野安打になるくらいだったら、攻めてチャレンジした方が投手としても納得できるかなと思った。僕的にはいつも通りのプレーです」と話していた。

球団レジェンドの大記録が目前に迫った。セ・リーグの最多受賞と最長受賞は広島山本浩二の「10」で、ともに王手をかけた。来季も桁違いのプレーを量産し、偉業に肩を並べてみせる。【古財稜明】

▼広島菊池涼が9年連続9回目のゴールデングラブ賞を受賞した。セ・リーグで連続受賞の最長記録は山本浩二(広島、外野手)の10年連続。最多受賞回数も山本ら4人の10回で、もし菊池涼が来季も受賞すれば、連続&最多受賞で山本に並ぶタイ記録となる。なお、パ・リーグの連続&最多受賞は福本豊(阪急)の12年連続12回。

広島ニュース一覧はコチラ―>