北海道から、世界へ羽ばたく。日本ハムのドラフト1位達孝太投手(18=天理)が5日、北広島市役所で、都市対抗大会に出場中の同9位上川畑大悟内野手(24=NTT東日本)を除く11選手(育成含む)とともに、新入団発表記者会見に参加。

新庄剛志監督(49)からは、パドレス・ダルビッシュを引き合いに「有より体も出来ているし、トークもしっかりしている」とお墨付きをもらった。

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BIGBOSSの評価に、194センチの長身右腕・達は、顔を赤らめた。「ビックリしているんですけど…。自分の憧れでもあるダルビッシュさんと比べていただけるのは、ありがたいです。うれしいです」と、照れまくり。日本ハムOBで、メジャーで活躍するダルビッシュと「達は似ているか?」という報道陣の質問に、新庄監督が、こう答えたからだ。「(雰囲気は)あるよね。でも(入団時の)有より全然、体も出来ているし、トークもしっかりしている。だって、憧れの選手は有だからね」。

つかみは、バッチリだった。4日の夕食会で、新庄BIGBOSSと初対面。自己紹介で、いきなり「ビッグボスより自分の方が男前なので」と、言ってのけた。もちろん冗談だったが、BIGBOSSは「面白い」と大歓迎。達は「しっかり印象に残るように、考えて答えた結果です」。まずは、作戦大成功だ。

大渕スカウト部長からは、潜在能力の高さと探究心を評価され「将棋の藤井聡太さんのような、時代の最先端を行くハイパーな選手になれる。新生ファイターズの申し子として、新球場で日本を代表する選手になって欲しい」と、期待を寄せられた。

この日の午前中には、建設中の新球場を見学し「スケール感に圧倒された」という達。「ここで投げたいという気持ちが、より一層強くなった」。誕生日は、球団が北海道に本拠地移転した1年目の開幕戦と同じ04年3月27日。不思議な運命に導かれた右腕は、北の大地で、世界へ羽ばたく大投手への1歩を刻んだ。【中島宙恵】

▽2位千葉学芸・有薗直輝内野手(18) (新庄監督は)人間性が、すごく魅力ある方。売りは肩の強さやバッティング。“ビッグ・スラッガー”になれるように毎日コツコツとやっていくのを見てほしい。

▽3位JR四国・水野達稀内野手(21) 普通の人よりオーラがあるように感じた。新庄ビッグボスに、チビなりのチビパワーを見ていただきたい。

▽4位岐阜第一・阪口楽内野手(18) 本当にファンを魅了するような人。逆方向に打てるところが自分の長所。ビッグボスの元で早く試合をしたい。

▽5位中京大中京・畔柳亨丞投手(18) 年を重ねていったら、ああいったカッコいい大人になりたいなと思いました。直球と気持ちの強さを見てほしい。

▽6位金沢学院大・長谷川威展(22) ビッグボスにはキレっキレのスライダーを見てもらいたいと思います。

▽7位大阪桐蔭・松浦慶斗投手(18) 体の大きさを見てほしいんですけど、やっぱり自分はビッグ・ヒップと言われているので、そこを見てもらえたらうれしいなと思います。▽8位京産大・北山亘基投手(22) 素直にかっこいい。ビッグボスのような派手なプレーを、いずれは出来るようになりたい。

▽育成1位八戸西・福島蓮投手(18) 1つ1つの言葉がインパクトあって全て取り入れたい。角度のあるストレートや、いろいろな変化球を見ていただきたい。

▽育成3位九州国際大付・柳川大晟投手(18) (新庄監督は)オーラがあって、すごくカッコイイです。大事な場面を任せられる選手になりたい。