ソフトバンク三森大貴内野手(22)が、“プチ藤本”と化した。7日、ペイペイドーム内で契約交渉に臨み、1700万円増の年俸2400万円で更改。藤本博史監督(58)と同じく、口元にヒゲをたくわえて会見に登場。「しっかり評価していただきました」と、白い歯を見せた。

プロ5年目の今季は自己最多の86試合に出場。二塁に定着し、打率2割4分9厘、20打点、16盗塁と奮闘した。シーズン中は生えてなかった口ひげについて「そることもなかったので、そのままなんです。監督もヒゲ生えてるので(これから)どうしようかな…」と苦笑いを浮かべつつ「来季の開幕はこのヒゲでいく可能性はあります。打てなくなったらそります」。日本ハム新庄監督がイジるなど藤本監督のヒゲが注目されている。三森も指揮官に「加勢」した。

20年のウエスタンリーグで打率と出塁率の2冠を獲得した巧打者。1軍で飛躍した今季の経験を生かし、「打率3割、出塁率4割」を新たな目標に掲げた。「1番を打ちたい。1番はチームのためになる。それは結果が出ないと難しいので、そこを目指して頑張りたい」。指揮官は1番打者の理想に「出塁率の高さ」を掲げている。ヒゲの成長とともに技術を磨き上げ、リードオフマンに名乗りを上げるつもりだ。

約3倍超の給料アップには「家族で旅行とか温泉に行ければいいなと思います」と、家族孝行を約束した。「活躍すればこうなれる。それをいかに続けていけるかだと思う。もっと頑張らないと」。評価を自信に変え、激戦区の内野争いを制す。【只松憲】