DeNA笠井崇正投手(27)が、打者3人を無安打無失点に抑えた。

阪神荒木郁也内野手をカウント1-2から146キロの外角低め直球で一ゴロ。阪神藤谷洸介内野手をカウント2-1から遊飛。日本ハム今井順之助内野手から135キロの高めカットボールで空振り三振を奪った。完全投球を「やれる範囲でしっかり準備して、気持ち良く投げられた」と振り返った。

10月5日に戦力外通告を受けた。「2、3週間まず休んで、気持ちを整理してから。何も考えなかった。ただ日々を過ごしていた」。その後、気持ちが野球に戻り、横須賀の球団施設を借りた。「僕は真っすぐとカットボールの投手。あとは勢いというか、そこを出せたら」と練習に励んでいた。肌寒い12月だが「僕はウインターリーグに2回、球団から派遣してもらった。そこで割といい状態で投げられていたので、この時期ということに不安はそんなになかった」と話した。

今後は幅広くオファーを待つ。「まだ自分の中で確信を持ってこうなりたいというのがない。広く、お話があるなら、すべて1回話を聞いてみてという気持ち。野球をやる、やらないに限らず」。人事を尽くして天命を待つ。【斎藤直樹】